SUGOI-neの表面に張ったCymbidiumの根。
 そこで発芽したCymbidiumの種子。
 
  ラン菌は好気性菌。
  地表が棲みかである。
  そこに、毎年新に枯れ葉が舞い落ち堆積する。
  これは・・・着生ランの樹上でも同じ。
  地面ほどではないが、枯れ葉、コケなどの死骸が堆積する。
  非常に貧しい炭素源があり、細々ながら炭素循環が行われている。
ランの自生地。
毎年・・・新しい枯れ葉が舞い落ち堆積する。
そこにラン菌が住んでいる。
毎年できる枯れ落ち葉があるから・・・・ランは生き続けることができる!
これが自然の法則である!

私たちのランの鉢には、この毎年新しい枯れ落ち葉はない!
ラン菌もいない。
エネルギー源の枯れ落ち葉がないのである。
肥料では・・・枯れ落ち葉の代わりにはなれない!

なぜ、ここでは「枯れ落ち葉」と明記しているか・・・。
それには理由がある。
落ち葉は・・・・地表に堆積する!
あくまでも地表である。
自生地の自然では・・・・落ち葉は「土深くに混入」することはない!
このことが非常に重要である。
土深くにはラン菌が棲めないからである。
だから、ランの根は地表近くに横に張る!
土中深くに棲む菌は嫌気性菌である。
その菌が棲むところにランの根は張らない!

横道にそれるが、
SUGOI-neをバラに、ブルーベリーに使う場合は、絶対に土深く混入してはならない。
嫌気性菌はSUGOI-neを分解できないからである。
SUGOI-neを畑に使う場合は地表の浅いところ、又はマルチである。
枯れ落ち葉は・・・地表に舞い落ちる・・・。
だから・・・ランの鉢に使う場合でも、2年、3年そのままにしないで、
新しい枯れ落ち葉のように・・・・鉢上に新しいSUGOI-neを少量マルチする。
これにSUGOI-ne源液を与えれば・・・・無造作に自生地を再現出来る。
地植えのランでは、株の周囲にパラパラSUGOI-neを撒く。
こんな簡単なことで自生地を再現出来る。

植物の根のエリアは微生物が支配する世界である。
地球上の植物の地上部の総重量より、地下の微生物の総重量の方が大きいという試算もある。
地球創生時代から40億年生き続けてきた微生物の生命力の継承である。
地上部のいたるところにも繁殖し支配しようとしている。
09年09月10日 あるテレビで放映していたが、美女のヘソのゴマの微生物を調べていた。
ブドウ状球菌が50万個も棲んでいた。
クレオパトラのヘソもブドウ状球菌が支配していたということになる。

樹の枝も微生物が支配する世界である。
だから、そこにも枯れ落ち葉、植物の死骸があれば、材木腐朽菌が支配する世界である。
主役は着生ランではない。
材木腐朽菌が主役の世界である!
このことをラン界では、見逃してきたようである。
プラントハンターは、植物分類学者は美しい花に目を奪われ、
本当の主役を見逃してきた。
ラン菌の学名など・・・・数えるほどである。
ランの根のエリアは未知の世界である。


人間に目があるから、見えるもが見える。
だから・・・目に見えないもは見えない。
ラン菌は目に見えないから・・・見逃されてきた。
ラン作りなら、誰でも知っている知識なのに、知識で終わってきた。
ラン栽培は学校の、大学入試のペーパーテストではない。

水ゴケがキレイ。
枯れ葉を取ると・・・・キレイ。
手入れが行き届いている!
美女のヘソのゴマである。

水耕栽培は・・・キレイ、清潔。
水耕栽培は、戦後60年の間に米軍の礫耕栽培から始まって何回も浮沈してきた。
その原因は、設備が新しい間はよいが・・・・
何年か栽培していると、設備内に特定の病害菌が繁殖する。
それで作物は全滅して経営は破綻する。
自生地のおける微生物世界のバランスを、人間では構築できないからである。
ランの無菌播種はフラスコの小さな空間だから可能なのである。
フラスコから出したとたんに無菌のラン苗は微生物の世界で生きることになる。
清潔であればあるほど、特定の菌がのみ繁殖することになる。
前記の水耕栽培と同じようになる。
自生地にない肥料を与えた場合、2,3年の間に、
特定の菌が棲む鉢になる。
なぜなら、特定の菌の繁殖を抑制させる、他の菌が繁殖出来ないからである。
ランの自生地は、ラン菌が主役の世界である。
そこには枯れ落ち葉の炭素循環が構築されている。
好気性菌の世界である。
そこは、植物酵母菌、乳酸菌の醗酵、腐敗の世界、嫌気性菌の世界ではない。
植物酵母菌では、枯れ落ち葉、植物死骸の植物細胞のリグニンを分解できない。
だから、ランは植物酵母菌を共生菌としなかった。
(材木からバイオアルコールを作れないのは、この理由である。
 先ごろ、植物酵母菌の中から、杉のリグニンを分解できる菌を発見したという。
 植物酵母菌にも無数の種類があるから、こういう菌もあるのである。
 ブドウには、植物酵母菌が棲んでいるからワインを作れる)

そういうことで、ラン栽培している鉢、温室、
清潔な鉢、清潔な用土というのは、近い将来・・・・・
肥料を与えるほど、特定な微生物、菌が繁殖し、最も不潔なものとなる。
その結果ナンプ病などの病気が多発することになる。
ランは自生地再現どころか、最もかけ離れた栽培を行うことになる。
このことがラン菌削除栽培の最大の問題点である。
ラン菌の働きを削除、又は、過少評価して来た結果である。

SUGOI-neは、この見逃してきたもっとも大切なものに目を向けて開発したコンポストである。
ラン菌が主役の用土である。
このことを理解しない無知なものは、SUGOI-neを否定する。
そういう人は、これまで通り「不潔なラン栽培」を行い続ければよいことである。
そういう栽培では、今後何十年栽培を行っても、現在より進化することはない。
根本を見逃しているからである。


   
   ランの根圏


         枯れ落ち葉は毎年・・・・新に地表に落ち堆積する。
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